2000/10/08
 

海砂利水魚単独ライブvol.6 『トーバー・トージー』

                   

in 新宿・スペース107

 

海砂利水魚 (有田哲平・上田晋也)

 

年に1度のお楽しみ、海砂利の単独ライブです。

1999年は「ベストアルバム」という形でしたが2000年は通常通りの単独ライブでした。

ライブ開始と共に海砂利の世界のスタート。

本当に音響や照明のミスが起きたと思いきやこれがもうライブの一部だとわかると会場からも笑いがもれてきました。

ということで全ネタを簡単にレポ。

 

 

『遺書』

海砂利らしくまずは漫才から。

いつ死ぬかわからないこのご時世、早めに遺書を用意しておいた方がよいという有田さん。

実はもう遺書を書いて持っているというのでこの場を借りて読み上げることに。でも内容がちょっと変。

最初のあいさつが「おっはー」だったり、会ったこともない人にお礼を言い出したり。

夢に出てくる妖精のパインちゃんにまでお礼を言い出す始末。

あまりにもひどい遺書だったので上田さんからライブ終了までに書き直すように言い渡された。

 

 

『舞台裏&北村』

勝手にタイトルをつけてみました。実はこれはネタとネタの間をつなぐコント(?)なんです。

従来ならVTRを流してその間に着替えを済ます…というのがパターンなのですが、今回は舞台裏公開仕立て。

有田さんが後輩に下がったテンションを誉めて上げてもらいながら着替えを。

それが終わると上田さん扮する会場の支配人・北村さん(トレンチコートにベレー帽、ちょび髭姿)が登場。

後輩たちの行動を「一切ダメ〜!!」と一刀両断して説教を始める。

ネタとネタの間に必ず入っていたのですが、この部分だけがすべてアドリブ。

何が飛び出すかわからないスリリングさ。北村さんの勢いに相方の有田さんでさえ必死に笑いをこらえていました。

 

 

『漫才師が解散する時』

海砂利がコンビを組んで早9年。しかしここまで順風満帆にやってきたわけではありません。解散の危機もありました…。

ある日有田さんはボケられなくなってしまった。いくら上田さんがふってきても当たり前のことでしか返せない。

今日限りで芸人をやめるという有田さんに上田さんは今日のライブは出るように説得する。

そしてライブ本番。

上田さんは有田さんの当たり前の返しがボケになるようにセリフを変えていたのです。

ああ、美しきコンビ愛(ボディーガードのテーマが流れ2人手をつなぎ舞台上でクルクル回ってました/笑)

そして数年後、今度は上田さんが「バカ」としかつっこめなくなってしまう。

芸人をやめるという上田さんを今日のライブには出るように説得した有田さん。

ん?同じようなことが数年前にもあったような…。

そしてライブ本番。

有田さんが起こした行動とは?

 

 

※有田さんの生着替えテンション上げ&北村さんあり

 

 

『盛り上がらない会話』

長年付き合っていると会話が盛り上がらなくなってくるもの。

でもちょっとした工夫次第で会話は盛り上がるものなのです。

ということで会話を盛り上げるためのいくつかのサンプルを用意。

「食事の話を発声練習感覚で」「アイドルの話を応援団感覚で」「夏の思い出の話を映画の予告感覚で」

「年齢の話をミリオネア感覚で」など全12種類のサンプルを紹介。

 

 

※有田さん生着替えテンション上げ&北村さんあり

 

 

『劇団』

上京して劇団に入った有田と上田。しかし10年経った今でも脇役しかできない有田。

一方、劇団の看板俳優になった上田。この差に嫌気がさした有田は劇団をやめると言い出した。

それもそのはず、今までやってきたのは変な役ばかり。

「柔道物語」で上田は金メダリスト、有田は副審(2回戦のみ)。

「携帯電話物語」で上田はDo●oMoの社長、有田は入りにくい電波。

「闘病日記」で上田は病人、有田はガン細胞。

「美容師ストーリー」で上田はカリスマ美容師、有田はパーマの2液 etc。

さらに芸名も上田は‘高倉優作’というかっこいい名前なのに有田は‘脇野さぶのすけ’(脇役のサブの助っ人)。

しかしそんな有田にもようやく主役の座がまわってきた。そのタイトルは…。やっぱりその手のものだった。

 

 

※有田さん生着替えテンション上げ&北村さんあり

 

 

『遺書 その後』

ライブの最初でダメ出しされた遺書。

なんとか書き上げた…というか以前に書いたものを持ってきた有田さん(北村さんという邪魔が入ったため)。

仕方がないのでそれを読むことに。内容はといういうと…相方・上田さんに感謝するどころかけなしたり、

遺産(1億数千万あるらしい)の相続者ををジャンケンで決めようとするし。

あいかわらずヒドイ内容だった遺書。上田さんはキレて北村さんに豹変していました。

 

 

私は2日目の昼・夜2公演を見たのですが、初日はもう1つネタがあったそうなんです。

でもそれをやるとライブが2時間半になってしまいさすがに長いということで2日目からあえなくカット。残念。

(上田さんの北村がライブの時間を延ばしているという噂もあり(笑))

とにかく笑いっぱなしの1時間45分でした。

 

 

 

追記:このライブの模様はインターネットチャンネルで放送されたのですよ。

   当時はまだそれほどネットでの動画配信って始まった頃じゃなかったかな?ある意味最先端ですね(笑)

   スクールネッターだった私はよく学校にノートPCを持ち込み、暇な時間を見ては何度も見てました。

   だから妙に記憶があるというかなんというか。

 

 

 

 

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